Googleの無料BIツールを使ってみたら、意外と便利だったお話

2019.04.18

はじめまして。データテクノロジーチームの不破と申します。

苗字を見ると、強そうだねとか、某政治家の孫?とか仰る方もいますが、ルーツが福井県なので、個人的には織田信長の家臣だった不破光治の血縁だったらいいなぁと思ってます。

 

簡単に自己紹介をさせていただくと、現在4歳になる息子を毎日保育園に送り迎えしながら、短時間勤務でお仕事をさせて頂いている一児のママです。CCIでは育休制度や時短制度だけでなく、フレックス制度も最近になって本格導入されており、子育てと仕事を両立しなければならない身としては、本当にありがたい職場環境だなぁと感じています。

私自身、入社して10年弱は広告主様向け・媒体社様向けのアドサーバー導入や運用サポートに携わって参りましたが、ここ数年間は、データ関連の技術サポートやプログラミング(初歩)のお仕事にも携わらせて頂き、今更ながらその面白さに目覚め始めています。

 

データテクノロジーチームのお仕事の1つをご紹介させていただくと、日々インターネット上で行われている広告キャンペーンの配信実績データ(ログデータ)を各配信事業者様からご提供頂き、それらをクラウトサービスに蓄積して、いわゆるデータアナリストやマーケターや分析担当の方が、広告の配信結果を分析して次回の施策に活かせるように、データの分析環境を整えています。

弊社が利用しているクラウドサービスは様々ありますが、上記のケースに関しては、主にGoogleのクラウドサービスであるGCP(Google Cloud Platform)を利用しています。分析環境は Google BigQuery で、広告配信結果のデータを各プラットフォーム、広告主様、アカウント、データ種別毎にBigQuery上の各テーブルに格納し、分析担当者が見たい角度で自由にクエリ(SQL)を叩くことが可能となっています。

ただし、この「自由にクエリを叩く」のは結構ハードルが高く、BigQueryがサポートするSQLの書き方をきちんと理解する必要があるため、エンジニアの領域に近いと言っても過言ではありません。たとえばマーケターや分析担当者が、必ずしもエンジニアスキルがある訳ではありません(むしろ無いのが普通です)。SQLは書けないけれど、サクッと簡単にデータが見たい場合や、綺麗に色分けされた円グラフや折れ線グラフ等、分かりやすく視覚的にデータを可視化したい場合に、”BIツール”(ビジネスインテリジェンスツール)が選択肢に入ってきます。逆に、BigQuery系のデータウェアハウスは、大量のデータから特定のデータを数値で可視化することは得意ですが、BIツールが得意とするようなビジュアル的にデータを見やすく可視化することは不得意なのです。

 

・BIツールのイメージ(Googleデータポータルのサンプルレポートより)

 

前置きが長くなり申し訳ございませんが、ここからが本題です。世の中には Tableau や Amazon QuickSight 等、様々なBIツールがありますが、今回おススメしたいのは、Google が無料で提供するデータポータル(旧 Data Studio)というBIツールです。

このツールの良いところは、何といっても無料で利用できる点です。Googleアカウントとインターネット環境さえあれば、何個でもレポートを作成でき、何個でもデータソースを選べます。閲覧だけであればGoogleアカウントさえも不要になります。

もう1つの良いところは、データソースが豊富に選択できる点です。特にGoogle製のプラットフォーム(BigQuery、MySQL、Googleスプレッドシート等)との相性はバツグンで、管理画面上でポチポチと選択していくだけで、簡単にデータを取り込むことができます。複数のデータソースを統合することもできますし、管理画面が日本語なので、直観的に操作できて迷うことがありません。

 

と、ここまでは良いことばかり書いてきましたが、色々使い続けている内に、痒いところに手が届かない部分もあることが分かってきました。(無料なのだから、制限があるのは当然ですよね。)

例えば1分毎等リアルタイムでデータソースが更新されていたとしても、データポータル側では最短で15分毎しかデータソースに最新データを取りに行くことができません。これは、データポータル側がキャッシュという技術を利用して、ユーザー側に不要な課金が発生しないよう(例えばBigQueryはリクエストした分だけ課金が発生)良かれと思って作ってくれている仕組みなのですが、システムのモニタリング目的で毎分最新データを取得したいような場合、データポータルは不向きかもしれません。

また有料BIツールの中には、裏側のプログラム開発次第でいかようにもダッシュボードをカスタマイズできるものもありますが、データポータルにはそのような機能はなく、あくまでデータポータルが提供する範囲の中で、テーマの編集や、関数(CASE文やCONCAT文、MAXやROUND等)を用いたレポート項目の追加・編集ができる程度になります。それでも利用できる関数は、ヘルプページで数えただけも56個あり、無料で使う分には十分という見方もできます。

 

このように、どのシステム、どのBIツールにも得手不得手、メリットデメリットがあると思います。大切なのは、ケースバイケースで目的に応じて最適なシステムやツールを選択して、それらを柔軟に使い分けていくことなのかなと思います。引き続きBIツール回りの調査を続けていきますので、また何かアップデートがありましたらこの場でご共有させて下さい。

 

長文にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。